少し前後しますが、旧正月の行事を紹介します。
河上瀬では、昔からの行事として旧正月にオニュウギ飾りを行います。
本来は小正月に行っていた行事のようですが、現在では多くの家が旧正月に行っています。
かつては、オニュウギにも3から4種類あったようですが、今でも行っている2種類を紹介します。
ヌルデというフシノキを、10cmから20cmに切ります。
1つ目は、それを二つ割りにします。
2つ目は、薄くみかん割りにします。(これが難しい)
二つ割りの方には、「歳徳神」と書きます。
みかん割りの方には、「十二月」 (今年のように旧の閏年には「十三月」)と書きます。
二つ割りの方を玄関、門松を立てていた場所に、
みかん割りの方をお墓などに供えます。
魔除けやお供え物の代わり、五穀豊穣祈願などの意味があるそうです。
今年も、良い一年になるといいですね。
***旧の閏(うるう)年とは?***
日本の旧暦は太陰暦に基づいています。
太陰暦というのは月の満ち欠けの周期(約29.53日)にもとづいているため、1ヶ月は30日(大の月)か29日(小の月)、1年は約354.36日となります。
春夏秋冬の季節は太陽の位置にもとづいて約365.24日周期で移り変わりますから、純粋な太陰暦では毎年約11日づつ暦の日付と季節の対応がズレていきます。
太陰暦では17年もたつと約185日も季節との対応がズレて春と秋・夏と冬が逆転してしまいますから、これでは暦の日付にもとづいて農作業などはできませんね。
そこで約3年に1回(19年に7回)閏月を置いて暦の日付と季節のズレを調整したのが日本の旧暦になります。
4年に1回オリンピックのある年(2月29日がある年)の閏(うるう)年は太陽暦です。
旧暦は3年に1回の閏(うるう)年【閏月】がありす。混同しないようにしたいですね。