おかげさまで落ち着いた大雪の被害。
復旧に携わってくださった地域の方、電力会社の方、自治体の方、本当にありがとうございました。
また、太田市長をはじめ心配をしてくださった方にもに感謝の気持ちでいっぱいです。
感謝の気持ちを込めて、河上瀬地区から当時の様子をUPします。
2月15日(土)
早朝、4時ころからひどくなってきた雪。
朝は、「バキン」「ドサッ」と大きな音の連続で目が覚めます。
家の近くの木が、雪の重みで軒並み倒れ始めたのが、午前6時ころ。
その直後、停電にみまわれます。
車を出そうとしても、腹がつかえて進みません。ついには、バックも出来なくなります。
積雪量は、これくらい。
雪に埋もれて見えませんが、長靴を履いています。身長180の私のひざ程までありました。
屋根の下は、こんな様子です。いかに、一瞬にして急激な量が積もったかが想像できます。
停電から2時間ほど経った午前8時ころ、携帯電話が不通になります。
停電のため、固定電話が使えませんでしたが、これで外部との連絡手段がなくなりました。
午前10時ころから手作業で雪かきを始めます。
量も多い上に、重たい雪。道脇に1mほどの壁になっていきます。
気づけば河上瀬地区全戸が協力して作業に取り組んでいます。
倒木もあり、手だけでは、おいつかないと重機も動かします。
youtubeにも様子をUPしました。
名木指定を受けているサカキもこの通り。
大きな枝が途中から折れています。
橋から川を見ると・・・
あまりの積雪の量に、川にも雪が積もっています。
一日かかってようやく県道20号瑞浪大野瀬線までの200mほどの雪かきが終わりました。
国道まではあと約4キロ。
完全孤立状態で15日の日没を迎えます。
夜は、近所中で集まり夕食をいただきました。(ここが河上瀬地区の良さ)
独居で心もとない方もいます。こんな時はみんなで一日の労を労い、心を温めます。
午後6時すぎ、花菱のグレーダー(雪かき重機)が現れました。
県道20号線の河上瀬地区付近は道幅が3mもなく、しかも道下は数十メートルの崖になっている箇所があります。
そこを暗い中、住民のことを思ってやってきてくれたのです。
思わず涙が出ました。
聞くところによると、朝6時から12時間続けて乗り続けているそうです。
こういう人達の支えがあってこそ、地域が成り立っているなとしみじみ思いました。
その後、携帯電話の通じる所まで車で出ました。
やはり倒木で何箇所も電線がやられていました。
驚いたのは、倒木の多さだけではありません。
道にかかっている木を、1本1本切ってよけてあるのです。
聞いた話では、手作業で木を切って回ってくださった人がいるとのことです。
そのおかげで、重機が入ってくることができました。
どちらが欠けても、河上瀬地区の復旧は遅れていました。
本当に感謝、感謝です。
2月16日(日)
1日中停電でしたが、道が通れるようになったおかげで、食料の調達や携帯電話を使って連絡を取ることができました。
2月17日(月)
午後2時すぎ、NTTドコモが停電で稼動しなくなった携帯電話の電波塔を復旧してくれました。
なんと、発電機を設置して電力を供給してくれたのです。
携帯電話が使えるだけで、安心感が倍増しました。
ドコモのフットワークの軽さ、そして気遣いに感服です。
いざと言う時の安定感は、やはりドコモです。
午後7時ころ、中部電力や稲武支所、区長から現在の停電の状況を確認する連絡が入ります。
すぐさま、大野瀬区長が駆けつけ、非常食をもってきてくれました。
午後9時ころ、中部電力が駆けつけ電線の確認に入ります。
夜を徹しての作業です。
携帯電話で連絡を取り合って作業しています。
道の復旧、携帯電話の復旧、どれが欠けても電気の復旧はありませんでした。
そして、
18日(火)午前2時20分、河上瀬地区に68時間ぶりに電気がともります。
通電とともに、心にも温かい火がともりました。
改めて、復旧に尽力してくださった関係者の方々、本当にありがとうございました。
そして、危険な状態の中で大野瀬地区を走り回り、区民に安心を届けるとともに、復旧を働きかけてくださった区長様、本当にありがとうございました。