河上瀬地区の門松

あけましておめでとうございます。

昨年末に設置した門松の製作過程を紹介します。

 

松を固定する杭に使うコナラです。

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皮をむき、先端を尖らせます。

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次に竹を加工します。

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鉋(かんな)を使って仕上げます。

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設置に入ります。

杭を打ちます。

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竹を三本ずつまとめて縛ります。

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縁起をかついで7巻、5巻、3巻で縛るといいと言われています。

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松をさしていきます。

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松の元には砂を盛ります。

根羽川の砂を使っています。

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紅白の南天や葉牡丹などを加えて見栄えを良くしていきます。

梅の木や笹の葉を加える家もあります。

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このような豪華な見栄えの門松は、時代の流れとともに変化してきた最近の形です。

 

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古くは、このようにシンプルな松(門松)が主流でした。

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特筆すべきは、この地区では「こうの木」を加えていたことです。

全国でもこの地区(奥三河地区)でしか見られない風習だそうです。

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山の神様を祭る松としめ縄です。

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水神様に祭られたものです。

山の神様や水神様には、このように1本の松に円形にしたしめ縄を飾ります。

 

 

それでは、河上瀬の門松を全て紹介します。

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竹の先を平にするタイプです。

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しめ縄は、竹にかけてありますね。

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竹を立てないタイプです。

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平地区や上郷地区にも見られるような竹の枝部分を生かしたタイプです。

それぞれの家が伝統を守りながらも、新しい流れも取り入れる河上瀬地区の門松でした。

 

 

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